糖尿病の一般的な治療法
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【専門医のいる病院】
専門医のいる病院では、糖尿病と診断されるとまず教育入院といって、薬を飲みながら食事療法や運動療法を併用する1〜2週間の入院を勧められます。
ほとんどの場合、薬と生活管理の兼ね合いで入院中に血糖値が下がることが多いようです。しかし退院すると、またほとんどの人が良好な血糖値を維持できず 上がってしまいます。
仕事や家事をやめて実施する病院での生活管理は、退院後の実生活においては難しいのかも知れません。
【医院やクリニック】
教育入院のない医院などでは、食事の注意と並行して薬が処方されます。
最初に処方される薬は、炭水化物の吸収を遅らせ食後血糖の上昇を抑制する「ベイスン」や「グルコバイ」、すい臓のβ細胞を刺激するという「オイグルコ ン」、すい臓刺激とすい臓以外のところで糖代謝を改善する作用を併せ持つ「アマリール」などが一般的ですが、最初からインスリン注射を使用する場合もあり ます。
一般的な薬物療法
・ベイスンやグルコバイなど食べ物の消化・吸収を遅らせるα-グルコシダーゼ阻害薬剤
・オイグルコ ン、アマリールなどすい臓のランゲルハンス島のβ細胞からのインスリン分泌を促進するスルファニル尿素系(SU剤)
・スターシスなど即効型インスリン分泌促進剤
が一般的です。
すい臓を刺激してインスリンの分泌を促す薬は、飲むだけで血糖値が下がり有益な薬に思えます。しかし、インスリンが増えすぎて強い空腹感を覚え過食となり肥満を助長してしまったり、効き過ぎて急激な低血糖状態となり、けいれんや昏睡状態に陥ってしまうこともあります。
薬でインスリンをコントロールすることの背景には、このような難しさもあることも知っておく必要があるでしょう。
上記の薬で充分な血糖コントロールが見られない場合の併用薬として、メトグルコなど肝臓の糖代謝を抑制するビグアナイド系薬剤が併用されます。
しかし肝臓の代謝を抑制するために、心臓・肝臓・腎臓・肺の機能障害、循環障害、大量のアルコールを飲む人や、インスリン療法の絶対適応のある人は使用できません。
ほとんどは、少量の飲み薬から始めますが、次第に薬の量を増やしたり種類を増やすことが必要になってきます。
何年か前に発売された「アクトス」という飲み薬 は、インスリンに鈍感になってしまった細胞のインスリン感受性を高めるものですが、肝障害や体重増加の副作用があります。
アクトスは、ほとんどの場合、他の薬の効きが悪くなったときに併用して服用します。
糖尿病の大きな原因と解消法 – 食べすぎと運動不足
糖尿病は多くの場合、食べすぎと運動不足が大きな原因ですから、治療の基本は食事療法と運動療法です。
しかし、一旦「糖尿病」と診断されたら、病院で食事療法と運動療法だけで治療することはまれだといってよいでしょう。
もちろん薬の助けを借りるときもありますが、基本は生活改善と心得ましょう。
生活に天然のハーブを採り入れながら生活改善を心掛け、すっかり薬に縁のない生活に戻られる方も、現実には少なからずおられます。