合併症ってなに?
- 糖尿病の合併症
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血糖値を適正にコントロールできないと、様々な病気を起こしてしまいます。近年では、途中失明や透析導入の原因の ナンバーワンが糖尿病です。
そのように、高血糖状態がながく続くことが原因で罹患する他の病気を、「糖尿病合併症」と呼んでいます。
●なぜ合併症が生ずるのか、解明されていなくても考えられること。
・血液の糖度が高いためドロドロしている
・血液が流れにくいために血圧が上がる
・ドロドロ血液は毛細血管には流れにくい
・体の隅々に血液が流れにくいため冷え性になる
・毛細血管からなる眼球や腎臓はダメージを受けやすい
・体内に余分な糖が多いためAGE(糖化最生成物)が増えて組織の老化が進む
上記のことから、血管および循環器に障害を起こすことは容易に理解できます。
●糖尿病の「3大合併症」
1、糖尿病性網膜症
2、糖尿病性腎症
3、糖尿病性神経障害
上記の糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症などは、毛細血管などの細い血管障害が中心となっておこる病気で(糖尿病性細小血管障害)、糖尿病に特徴的な病変と考えられます。
しかし、糖尿病の血管壁は動脈硬化へと向かうために、比較的大きな血管の障害に関連する糖尿病の合併症(糖尿病性大血管障害)も多く、大血管障害によって心臓に血液を送る血管が障害をうけると狭心症や心筋梗塞が、 脳への血管が障害を受けると脳卒中がおこります。もちろん、下肢への血行が障害されることもあり、歩行障害や、ひいては下肢切断にもつながります。
糖尿病というのは代謝障害ですから、何が起こってもおかしくありません。上記1~3のほか、動脈硬化症、糖尿病足病変、手の病変、歯周病など、これまで知られていた合併症のほかにも、認知症、うつ、がんなどの関連性が、世界中で次々と発表されています。
●糖尿病合併症を予防するには?
それは、血糖値をコントロールすることにつきます。
化学薬剤はしばらく続けると必ず効きが悪くなり、薬の量を増やしたり、種類を変えたり、最後はインスリンを打つことになりますが、やがてはインスリンでもコントロールができなくなります。
ですから、薬の手助けを借りながらも、その種類や量を最小限に維持できるよう、食事療法や運動療法、自然的療法をうまく組み合わせていくことが大切です。